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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
「なぁに?良い雰囲気じゃない?」
「ちっ違います」
「……アホ」
慌てて否定して千尋が出ていく。
残った皐月がズイッと寄ってきた。
「ちょっと、今あほって言った?」
「空耳だろ」
皐月の相手なんかしてらんない。こいつは俺をオモチャとしか思っていない。さっきの過剰な挨拶も俺に嫌がらせをしたかっただけに過ぎない。相手にしないに限る。
ヤカンを火に掛けていると突然横からフードを引っ張られた。はだけたそこに皐月が噛み付くようにキスをする。
なっ!
思いの外強く吸い付かれ、肩を掴んで引き剥がすとチリッとした痛みが走った。派手なリップ音を立てて皐月が離れる。
「ごちそうさまぁ」
ニヤリと上がった口角に血の気が引いた。
ヤバイ、絶対跡付けられてる
「こんのセクハラ女!」
ニヤニヤ笑う皐月を睨み付け、首を拭いながらキッチンを後にした。
「拓!コーヒーは?」
「知るか!皐月が淹れるだろ!」
背中に掛けられた親父の言葉に無責任に言い返し、洗面所に向かう。
…………
付いてる
左の鎖骨下、始まりよりやや外に外れた所にクッキリと赤い跡。それはどう見てもキスマーク……
「ちっ違います」
「……アホ」
慌てて否定して千尋が出ていく。
残った皐月がズイッと寄ってきた。
「ちょっと、今あほって言った?」
「空耳だろ」
皐月の相手なんかしてらんない。こいつは俺をオモチャとしか思っていない。さっきの過剰な挨拶も俺に嫌がらせをしたかっただけに過ぎない。相手にしないに限る。
ヤカンを火に掛けていると突然横からフードを引っ張られた。はだけたそこに皐月が噛み付くようにキスをする。
なっ!
思いの外強く吸い付かれ、肩を掴んで引き剥がすとチリッとした痛みが走った。派手なリップ音を立てて皐月が離れる。
「ごちそうさまぁ」
ニヤリと上がった口角に血の気が引いた。
ヤバイ、絶対跡付けられてる
「こんのセクハラ女!」
ニヤニヤ笑う皐月を睨み付け、首を拭いながらキッチンを後にした。
「拓!コーヒーは?」
「知るか!皐月が淹れるだろ!」
背中に掛けられた親父の言葉に無責任に言い返し、洗面所に向かう。
…………
付いてる
左の鎖骨下、始まりよりやや外に外れた所にクッキリと赤い跡。それはどう見てもキスマーク……