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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
マズい……

普通にしていれば見えない。それはつまり、そういう誤解を招きかねないという事で。

皐月のヤツ!

リネン棚から出したハンドタオルをお湯で濡らし、ゴシゴシ拭いた。擦れた肌が赤くなろうと、当然隠しきれる訳もなく。

これ、俺、今日服脱げなくないか?

…………

勘弁しろよ
今日まですげぇ我慢して、めちゃくちゃ楽しみにしてたんだけど

もちろんヤルだけが目的じゃない。でもやっと先生と生徒から抜け出せた、のに……

お祝いを貰うと称して、真純ちゃんを押し倒そうと思っていた予定が崩れ去る。

っとに皐月のヤツ!!

怒り心頭とはこの事。
煮え返る頭を冷ますため、もう一度シャワーを浴びることにした。

むしゃくしゃしながら頭からシャワーを浴びた。本日二回目、全身を泡で覆って洗い流す。
熱いシャワーに少しはさっぱりしたと思ったのに…

「鍛えてるねー」
ノックもなしに入ってきた皐月に振り出しに戻ってしまった。

コイツ……

無視してドライヤーをかけていたら、あろう事か腰に巻いたバスタオルに手が伸びてきた。
「何」
叩き落とすように払いのけ、身体を引く。
「こっちもオトナになったかなぁと思って」
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