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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
今日はヤれないっつーの!
生殺しかよ

「コーヒー、いただきマス」
「……め、召し上がれ」
赤い頬でパチパチと瞬きを繰り返す表情が、俺のツボ。

ダメだ……何でこんなに可愛いの?

下から掬い上げるように触れるだけのキスをして、身体を離した。
これ以上ひっついてると、絶対に押し倒す。

真純ちゃんが俺のマグカップにコーヒーを注いでくれた。
「ありがとうございます」
自分にはミルクパンからチャイを注ぐ。

あれ何時の間に煎れたんだろう……旨そう

不思議に思いつつ、じっと見ていたら
「行こう?」
上目遣いで小さく首を傾げられた。その可愛いさに口元が緩む。

あぁ幸せ

真純ちゃんの後ろに着いて部屋に入る。ローテーブルにカップを置いて
「座ってて?」
俺を促し、自分はキッチンへ戻って行った。手伝おうにも、息子はまだしっかりと存在を主張中。気付かれたりしたら恥以外のなにものでもない。
仕方なく先にソファーに座らせてもらった。

お菓子を盛ったお皿をテーブルに置くと、今度はクローゼットの前へ。中から小さい紙袋を手に、戻ってきた。
少し距離をとって浅く座る。

何で離れられてんの?
……気付かれた?
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