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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
真純ちゃんが食べたり飲んだりしてる口元見てると、毎回じゃないけど割と高い頻度でヤラシイ気分になる。普通に食べてるんだろうけど、妙にエロく見えたりして……
何かの拍子に唇を舌で舐められたりしたら、ちょっとヤバかったりする。

んな事に反応するの、俺だけ?

今も、マグカップに押し当てられた唇から目を離せない。

間違っても真純ちゃんに知られないように気をつけないと……

なんて、ヨコシマナ気分で見つめていたから
「あ、ねぇ拓真くん」
真純ちゃんが俺の方へ向いた瞬間、コーヒーが喉に詰まった。
「だ、大丈夫?」
吹き出さないよう必死に飲み込んで、盛大にむせ返る。
「だ……だいじょ、ぶです」
背中を撫でてくれる手が温かい。落ち着くまで待ってくれる真純ちゃん。
エロい自分をちょっとだけ反省。
「もう、大丈夫です」
「そう?」
小首を傾げて覗き込様子が可愛い……
「何ですか?」
「あ、うん……」
ちょっと口ごもって真純ちゃんの視線が泳いだ。

……なに?

「向こう……」
「ムコウ?」

向こうって東京の事?

「うん。向こうに行くのっていつ位かな、と思って」
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