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暁闇
第8章 好意と好きと
「で?」
立ち上がった俺は、冷蔵庫へと向かう。
「え?」
丈はそんな俺を目で追って。
「どんな子? お前の好きな相手って」
「え――……聞きたいっすか?」
その言葉と同時に、にやり、と笑う。
いつもの丈だ。
「いや、別に」
「ええ――!? 聞いといてそれっすか!」
翔悟さんのドSー! と抗議してくる。
俺は思わず笑って
「ははっ! 嘘だよ。聞いてやるって」
冷蔵庫から取り出した2本目のビールを手に、再びベッドへと戻る。
「え――……」
にやにやと、嬉しそうに丈は
「なんつーか、とにかく可愛いっす」
その、でれでれな顔。