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暁闇
第8章 好意と好きと
「顔が?」
「あ、顔ももちろん可愛いっすよ? 丸顔で、目がくりっとしてて……。
でも、性格もいいんすよね~……」
「優しいの?」
「ものすっごく」
力を込めて、そう答える。
「他の女子とか、けっこうきついんすよ。
何か頼んでくるときも、上からっていうか。男子がやってよ! 的な?」
「ああ……分かる分かる」
「でもその子は下から、お願いしてもいい? って……そんなふうに言ってくるタイプっつーか」
「へえ」
「きつくないんすよね。なんか、そういうとこいいなって。オレ、きつい子苦手なんで。
……あ、お菓子食っていいっすか?」
突然そんな言葉を挟んで、苦笑しながら頷いた俺を確認すると、立ち上がって台所に置いてあるさっきの買い物袋から、いくつか菓子を持ってきて。