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暁闇
第8章 好意と好きと
「決めた、オレ、やっぱ言う!」
「マジで?」
「ん。他のやつに取られんのやだ!」
「おお。頑張れ」
素直な丈に、俺は表情を崩して笑った。
それにつられたかのように、丈も頬を緩ませる。
「……友達にも相談はしたんですよ。
でもやっぱ、経験豊富な大人の翔悟さんにも聞いてみたくって」
さっき端に退かした菓子を引き寄せて、口にしながら。
「なんつーか、さすがっすね」
「何がだよ」
苦笑しながら、テレビのスイッチを入れる。
「あ! 翔悟さんそれ見よ!」
たまたま映ったお笑い番組に反応して。
ははは! と笑い声を上げながら画面に見入る丈。
俺はベッド脇のパソコンデスクに移動し、メールの確認をする。