この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁闇
第8章  好意と好きと


「……さっきの話の、好きな人。
まだ引きずってるんすか?」

「ん?」


顔を上げ、丈を見て。


「もう終わったことだよ」

「でも――――」


少し真面目な表情をして。
言葉を選びながら口にしているのか、なんだかたどたどしい口調で聞いてくる。


「そんなに好きだった人……どうやったら忘れ……っていうか、終わり? にできるんすか?」


丈にとっては、本当に素朴な疑問、なのだろう。
それはただ興味本位で聞いている感じではなくて。茶化して答えるのは、なんだか俺も気が引けた。


「……まあ、本当の意味で忘れるなんて、たぶん無理だろうな」


あれをなかったことになんて――――きっと、何年経ったとしてもできない。


「それでも、だんだん思い出す回数は確実に減ってきて――……」


そう……考えてみたら。
前は、毎日のように桜井のことを考えていたはずなのに。
いつしかそれは、2日に一度、3日に一度……そんなふうに、だんだん。


何故、だろう――――。


/551ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ