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第21章 　重なる

俺の動きに合わせて声を漏らす彼女の姿があまりにも可愛すぎて。
縋るように必死な目で見つめてきながら、半開きのその赤い唇から発せられる喘ぎ。
……本当にたまらない。


「あ……っあ、ああ……んぅ」


その声をも全部俺の中に飲み込んでしまいたい――――そんな衝動に駆られ、動きながら口づける。


「ん……んん、っん……」


くぐもった喘ぎ。
強く握られる手――――。


「……っは……」


俺自身も苦しくなり、離した唇。
彼女も大きく息を吐いて。


「ああ……しょ……ご……く……」


俺の名前を吐息混じりに呟く切なそうな声。

……かなり、きた。


「……っ……あおい……さんっ……！」


彼女のなかは、もうぬるぬるで。
滑りがよく、絡みついてくるかのようなそこに意識を集中させれば、急激に襲ってくる射精感。


「……く……！」


気持ちいい。
やばいくらい。
今すぐにでもいけそうだった。

本当はもっと味わいたい彼女の身体。

けれど彼女の身体の負担を考え、その気持ちを押し殺し、達するために腰を振る。


「あ、っあ……ん、んっ、あ……」


苦しいのか、無意識に上へと逃れようとする彼女の身体。
頭のてっぺんに触れていた手で、それを阻止する。


「……ごめん……も、少しだけっ……」


ぎっ、ぎっ、と。
俺の動きに合わせてベッドが軋む音。

彼女の控えめな。
けれども悩ましいその声。

すべてに、高められていく――――。