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第24章 　初めて口にした

彼女の震える足。
逃げたくなるのか何なのか、時折爪先立ちになって俺の舌から離れようとする。


「ああっ……！」


掴んでいる彼女のすべすべとした双丘。
逃げようとするたび、引き戻し。
より強い、快楽を。


舐めても舐めても溢れ出るその蜜。
唇を押し当て、じゅるっと吸い上げた。


「ひっ」


がくがくと、また揺れる足。

前へと伸ばした舌先で、勃ち上がっているそこを転がす。


「――――！」


声もなく、背中を仰け反らせるようにした彼女は。


「それ、無理っ……」


そう訴えるように、言葉にするけど。
構わず腰をさらに引き寄せ、そこを舌で苛めた。


「……っも、だめ……だめっ……」


泣きそうな声。囁くように。
甘い吐息に飾られたそれは俺にとっては逆効果で。

ぐりぐりと、少し強めに擦り上げると。
ひ……、と。小さく悲鳴をあげる彼女。


そして、とうとう。


「おねが……い……！　待って――――」


そう口にした直後、がくん、と。
膝を折るようにしてしゃがみこんだ。

その声を聞いたときに彼女から舌を離していた俺は、その身体をタイミングよく支えられて。


「……っ……大丈夫……？」


荒い息を抑えながらそう声を発した俺に……俺の身体に、縋るようにしてしがみついてくる彼女を抱き締める。