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銀剣士の憂鬱
第18章 一緒に


「さぁ、たくさん集めてきました!食べて下さい!」

海から少し離れた崖の隙間の窪みのような洞窟で、サラは困惑していた。

チェチェ?は素早く魚を捕まえてきて、火を起こして焼いたり、かと思えばどこからか果物も集めてきた。

サラはそんな様子をどうしようかと見ていた。

「最近は食事をされてなかったんですか?
どうされたんですか?」

チェチェ?は心配そうにこちらを見つめてくる。


(いやいやいやいや、こっちの方が聞きたいことたくさんあるし、っていうか。どうされた。ってお前がきっかけだよっ!!)


サラは困惑していたが、とにかく一つずつ解決していこうと思った。

「...お前は本当にチェチェなのか?」

「はい♪」

「それならとりあえず前のチェチェの姿に戻ってもらいたい。落ち着かない...」

例えそれがチェチェだと分かっていてもやはり美青年が前だとサラは緊張してしまうのだった。

「すみません。それは無理です。
3年に一度しかない魔性の満月の日にしか人間の姿の確定はできないのです。」

「どうして人間の姿に?」

「それは話すと長いのですが...
あっ、せっかく焼けたので食べて下さい。」

サラはチェチェに差し出された魚をかじりながらチェチェの話を聞いた。
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