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第18章 一緒に

魔物がサラに襲いかかろうとしたその時、

ギヤァァッ！！！

けたたましい声をあげて一匹の魔物が降り立った。

空から降り立った魔物は海からの魔物の倍以上の大きな姿で激しく威嚇した。
すると敵わないと見た海からの魔物は残念がりながらも、ゆっくりと後ずさりしながらまた海へと帰っていった。

「チェチェ．．．？」

空からの魔物は見覚えのある姿だった。

魔物はサラの前に来るとその姿を人間の姿へと変えていった。

「誰．．．？」

その姿は金髪の美青年だった。

「二度と現れるな。と言われましたが、
すみません。探してしまいました。

というより、どうしたんですか？
あんな小物に狙われるなんてあなたらしくない。それにこんなに痩せて。

食料を探してきます。
もう日も落ちてきたので、どこかで休みましょう。あの辺に洞窟がありました。」

元魔物の青年はサラを抱えると洞窟へと向かった。

「えっと．．．」

「嫌がっても駄目です。
私はサラに会いたかったんです。」

青年は少し頬を赤くしながらもまっすぐにサラに答えた。
その姿は確かにチェチェの面影があった。