この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鼓動
第1章 たすけて
夢の中で

わたしは彼と向かい合って立っていた

薄暗い放課後の教室
開いた窓の前で風が髪を揺らしている

彼は薄い唇に小さな笑みを
たたえてわたしを見つめた

わたしがいちばん好きな彼の優しい顔だ

コクられなくてもかまわない
時がずっとこのまま止まってほしい

彼はゆっくりと両手をあげると
わたしの胸の上に手のひらを乗せた

驚いて彼の顔を見上げると
わたしの好きな優しい笑顔は消えて
呪いをかける魔法使いのような
まなこで見つめている

「離して」

叫びたくても声が出ない
もがけばもがくほど喉が
しめつけられて窒息しそう

胸の上にある彼の手を振り払おうと差し出した
右の手にいつの間にか銀色のナイフがあった

なんでこんなものを持っているのだろう?

想い返す刹那もなかった
何かに背中を押されるようにして
右手のナイフは彼の胸を刺していた

刃の先端が骨を突いて擦り
無惨な感触が指先に伝わる

泣き叫びながら夢から覚めた

心臓の鼓動が時計の音を
追い抜いてゆくのが分かる

我にかえったわたしは
胸をしめつけていた
両手をベッドに降ろした
/5ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ