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オオカミ君のホンネ
第16章 運命の人
肇side

「肇さん!」
あ…この子だ。
実は二週間前、バイト帰りにこの子に『学校に来てほしい』と頼まれた。
……このことを染詠に話したら、殺す勢いで睨まれるだろう。
肇「えっとぉ………」
ナオ「宮内ナオです。来てくれたんですね。」
肇「ん…まあ暇だったから。」

偶然染詠を助けられたのはこの子と会う約束をしたからだ。
ヘヘヘと笑うナオは175ぐらいで髪は短めの黒、目が大きい。スポーツマン系だ。対する俺は178ぐらいで髪は長めの金に近い茶髪、目は切れ長。ま、奥手と言われる。

ナオ「会いたかったんです。」
肇「……タメ口でいーよ。あと肇でいいし。」

俺は敬語が嫌い。よそよそしくて、気になってしまう。

ナオ「じゃ、俺もナオで!よろしくな!!」

…まあ明るいもんだ。こんなに暑苦しい夏だってのに、汗一つかいてないし……。
ナオ「なぁ…メアド交換しない?」
肇「別に良いけど。」

すぐさま喜んで赤外線の準備をするナオ。

ナオ「…一緒に居れて…嬉しい。」
肇「…ふーん…そう」

交換は終了して話すことが無い。
…気まずい……

ナオ「あの…部活、応援してくれる?」

ということで、今体育館に居る。
が、おかしいだろ…。周り女子しか居ない…男子は控えのベンチと俺しか居ない!と考えていると、
「お兄さん、1人?」

と綺麗?な女に声を掛けられた。
仲間らしき女共に、
「あんた綺麗なんだから、そんな男コロッと堕ちちゃうよ~(笑)」
なんて馬鹿にされた。
でもまあ、俺は女に興味無いし馬鹿にされたらやり返す方だ。

肇「ざけんなブス(笑)」
と言うと「え?」と女共が固まった。

肇「てかさ、何様のつもりだよ。俺お前らみたいなブスに興味無いし、オマケに自分たちを可愛いと思ってる馬鹿にも興味無いから。…つか邪魔。
どけ雌豚。」
…あっさりとひるんで逃げていった。
逃げ足だけは早い女。

「「「「「キャーッ♥」」」」」

ああ…なんだか…黄色い声援が耳障りだ。
イライラ…
「また入ったわ~♥」「すごーい♥」
イライライライラ…
「あーん!カッコいい~♥」
イライライライライライラ…
「「「「「大好き~♥♥」」」」」

ブチッ

ナオ「肇!どうだった?」
キレた俺の耳にはナオの声は聞こえていない。


肇「静かに出来ないの?」
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