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オオカミ君のホンネ
第17章 三度目の正直
車に乗り込むとナオがやってきた。


ナオ「おい!どこ行く気だよ!?」

「俺ん家だけど…ま、大丈夫だ。
手は出さないし。」



ナオ「当たり前だろ!!出したらぶっ殺す!」

(おぉ怖い…

「染詠が同意しないかぎりは手出さない。じゃあな。」

同意したら出すけど。ま、コイツに限ってないだろうな…


………………車を走らせて約10分。

染「ぅん…?」

染詠が起きたようで後ろからガサガサと音が聞こえてくる。

染「……森…りん?」


森「よう、起きたか。森りんじゃねえよ。早く目ぇ覚まさないと犯すぞ。」


染詠はビクビクしているが、生憎俺は車の中ではやらない主義でね(笑)


染「みんなは?」

森「置いてきた。お前は一週間俺の家に居ろ。心理状態が安定してないし、今また幸也とケンカになったらお前は幸也を殺しかねない。」

染「…え……?居なきゃいけないの?」

森「あぁ…。恋人を殺したくなかったら、な。」

まぁ嘘だな。
さすがの染詠でも騙されないだろ…

染「……分かった。」


おいおい……ここで帰りたいと言って貰わなきゃ困るんだが……



森「……はぁ…鈍感…。」




この気持ちは



きっと、染詠には届かないんだろう。
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