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オオカミ君のホンネ
第17章 三度目の正直
「場所…移す?」

俺が小さく頷くと、持ち上げてベッドまで運んだ後タオルで優しく拭いてくれた。正樹の髪が水で濡れていて、とても妖艶で綺麗で…淡いオレンジの光りがそれをより際立たせていた。

「……綺麗………」

手を伸ばして、
正樹の頬に触れると正樹は

「フフッ……可愛いよ…」

そう言って俺の手の甲にそっとキスを落とした。幸也のときとは違う変わった感情が、染詠を淫靡にさせた。


「…もっとして……」

そうねだると手から腕、首、胸…と順々にキスをして、そして唇にも。

「んちゅ…ん……好…き……は…ぁ」

ちゅ……ちゅ…ちゅぷ 

甘いキスからだんだんと激しくしていく。

「あ……んぅ…ッ…んん……ん…ちゅ」

ちゅぷ…ちゅ…

「もう止まんないよ?」

正樹はそう告げると、息もできないようなキスを繰り返す。

「んぷ…ちゅ…は…あぁ…」

二人の息づかいと水音が室内に響いて、二人を興奮させた。


「…ん…も……う…ヤバい……か…も」
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