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オオカミ君のホンネ
第17章 三度目の正直
俺は目を見開いた。





目の前で




正樹が





「愛してる」






と呟いた。



正樹は顔を伏せているがきっと真っ赤だろう。


「愛してる」

…アイ…シ……テル…?

……アイシテル

………あいしてる

…愛してる


言葉の意味を理解すると自分の顔がみるみるうちに紅潮していくのが分かる。その異様な光景を見てか、

「…なんや……なんて言うた?…顔まで伏せてもうておかしな奴やな。」

と言った。
どうやら天然気質な幸也には聞こえなかったらしく、首を傾げてこちらの様子をうかがっている。
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