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オオカミ君のホンネ
第22章 君の為なら
「もうちょっとここにいろ」

帰ろうとすると肇に引き止められてしまった。

早く帰って疲れをとりたいのに……

そのときだった。
 

カランコロン…

「やっときた!早くこい!」

肇が声を向けた方を見ると

幸也……とミキ…

「ゆ…き……や…」

「染詠…!?は、肇!なんで染詠が」

幸也も俺が居たことを知らなかったようで、明らかに動揺していた。

「幸也…誰その女……ま、居ても良いけど、お前ら話し合わないで別れたろ?」

図星だ。
肇はこういうところだけ鋭い。

「…でも、幸也にはミキが居るだろ?だからもう話し合わなくても……」



「…染詠…俺、理由が知りたい…。」

「…………はぁ…」

とまあ、肇が五月蝿いので仕方なく近くのカフェに移動した。
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