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夢
第3章 退学
「夢…これからどうするの?」
「出てく!一人で生きてく」
「夢!!あなたまだ未成年なのよ!!お母さんは、あなたを育てる義務があるの!!」
「そんな義務クソ食らえだ!!」
「夢…どうしてこんなになっちゃったの?あんなにいい子だったのに」
「いい子?なんだよそれ…いいなりになるのがいい子かよ…はぁ…くだらねー…もういいよ…仕事行けよ」
「…夢……帰ったらまた話しましょ」
母親は仕事に行き、父親と2人になった
「夢………ここを出てどうするんだ…」
「働くょ…もう帰らねーし…親子の縁も切ってかまわない……」
「夢…はぁ…そんな風に思ってんのか……たったひとりの息子に…縁を切るなんて言われるなんて……………俺はお前の父親なんだよ夢…」
「ふん!俺は、中学ん時にもう父親だなんて思ってねぇし…」
「なんだと…?」
「父親ぶんなよ…」
「夢!!」
父親が立ち上がり頭を殴った
「いってぇ…なんすんだよ!!」
「謝りなさい。」
「は?なんで?謝んねーし…」
「夢!!」
バシッ
また殴った
「殴れよ!!」
バシッ…バシッ
「夢…!!何でわかってくれないんだ!!」
「わからねーよ!!わからねー…」
「夢…」
「…出ていく…じゃな」
「夢!!待ちなさい!!勝手なことはさせない!」
力で押さえつけられた
「離せ!!
「夢!!」
「あんたには、何も言う資格ないだろ!!」
「ん? 何?なんだよ」
「まだ続いてんのかよ…………」
「ん?何がだ?」
「担任だったセンコーとだよ…!!」
「…夢…お前…………っ……」
「離せ……汚ねぇ…」
父親の手が離れた