この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢
第5章
ミナミ
「んで…告られて、突き放して…出てきたわけだ…」
「はい」
「それは、相手に失礼だよ夢…相手の気持ちを考えてやらないと…さ…相手が傷つく」
「でも、俺…そんな気ないし」
「だったら、気持ちを落ち着けて話してあげないと…きっと今彼はどうしていいかわからなくなってるはずだ…」
「はい…」
「一度戻ってゆっくり自分の気持ち話してみるといい、」
不思議だった…ミナミに話して楽になって、穏やかな気持ちにもなった
「どうする?」
「話してきます」
「うんっ」
「ミナミ…ありがと」
「いいぇ。どういたしまして」
「今から行くよ」
「途中まで送るよ」
カズの家の前に降りる
「待ってっから手短にな」
「カズ…いるか?」
二階から走り降りてくる音
「夢!!夢!?夢~っ!!」
走り寄り抱きつく
「酒くせぇ…ったく…」
家に上がり水をくみ渡す
「ほら」
「夢、ありがと」
「カズ…座って」
「夢…」
「この前は、お前の気持ちに驚いて…ついあんなこと言って…ごめんな」
「夢!!もういい!!俺が悪かったんだ!!」
「違う、お前の気持ちに応えてやれない、けど気持ちはすげー嬉しい。」
「夢…」
「カズは、俺にとって一番のダチだ。大切な存在に変わりない。今もこれからも、それじゃだめか?」
「夢…!!夢!!うん…俺も夢が一番大事…」
「カズ…さんきゅ」
「夢…来てくれてありがとー…マンション…遊び行っていい?」
「当たり前だろ」
「夢…!!」
「バイトだから行くよ」
「うんっ、また電話する!!」
「あぁ!!じゃな。…あ………その…あれ、気持ちよかったよ…」
「夢!!またしてあげるよ!!」
「ばぁか!!じゃな」
ミナミの車に乗り込むと、頭を撫でられた
「ご苦労様」