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第10章 嫉妬の果て
「ナオト、あれから来ないな…」

リンが携帯を持ちミナミに近づいてきた


「でないか?」

「ん…ミナミ、ナオトのこと…」

「あぁ…わかってる。俺が必ず戻らせるから待っててくれ」

「頼んだ、アイツ弱い…から……何にもしてなきゃいいけど…」


「ナオトんとこ行ってくる」

ミナミがナオトの自宅に向かう

ナオトが店に入ったのは、一年前、無口な奴でミナミにだけ心開いてくれた


ナオトに思いを伝えられてから3ヶ月がたち、夢の存在で…また心を閉ざしてしまったのかもしれない……ミナミは、ナオトにどう接したらいいかわからないでいた



「ごめんください!!」


自宅は、5人家族、両親、姉、妹がいる

「はい。どなた?」

「あ…ナオトと一緒に働いているミナミといいます。」

「あぁ…アノ子ならもういませんよ、一週間前に出ていきました。行き先もわかりません、問題ばかり起こしてやっと働いたと思ったらまた辞めてきたって、父親と喧嘩して、出ていきました」


「そう…ですか。行き先に心あたりは?」


「わかりません!!」

「失礼します」


扉が閉まる


門を出ると扉が開き、女が出てきた

「あの!!」


「は?」


「あの…ミナミさんですよね…私姉のかおりです。ナオトの部屋からあなたの写真見つけました、ナオト…あまり話さないから…でもあなたのこと…」

「わかってるよ、ナオトの気持ち…」

「多分…ナオト…いつも溜まり場にしていた飲み屋にいると思います。」

住所を書いた紙を渡すかおり

「ありがとう」


そして、その飲み屋を見つけ中に入った


「ナオト!!」


「あ!!ミナミ~っ!!迎えに来てくれたの~っ!!」


かなり酔っていて目も焦点が合っていない

「大丈夫か?帰るぞ!!」

「ミナミ~っ!!一緒に飲もうよ!!」


「ナオト!!帰るんだ!!こんなとこにいたらダメだ!!」

「おいおい…こんなとこって言い方ないんじゃねぇの?」

男がミナミの肩に手を置いた

「悪い、言いすぎた」


「土下座しろよ…それに気持ちよく飲んでる客連れて行くんじゃねぇよ」

胸ぐらを掴まれるミナミ












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