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夢
第13章 一難去ってまた一難
「ミナミ…ご飯できた」
「夢が作ったのか?」
「うん…食べて」
「うまい!!」
「あ、俺餌買いに行くけど、何か欲しいものある?」
「お前が欲しい!!」
「ミナミ!!」
「ハハハ…だってお前より欲しいものないしな!!」
「ったく!!」
夢がミナミを後ろから抱きしめる
「でも…嬉しい」
「買いものやめて、ベッドいく?」
「ばかやろ…」
「夢…可愛いなぁ。」
「うっせ! 」
…ピンポーン
「誰だろ!俺出るよ」
夢が玄関に向かう
「はい。」
開けると、女だった
「りょうちゃんいる?」
「あ…あの…」
「あ、店の子?りょうちゃんいる?ちょっとどいて!」
夢を手で払いのけ中に入る
「りょうちゃん!!いるの!」
「…ミナミ…」
ミナミが女をミナミと呼んだ
「刺されて入院したって聞いたから!」
「関係ないだろ、帰れ」
「元妻に言うセリフ!?心配してきたのに!」
「見たとおりすげー元気だから!帰ってくれ」
「今日はそれだけじゃないの…私ね、彼と別れたの…それで…しばらく、ここに置いてくれない?」
「は!?お前バカか!?帰ってくれないか…」
「りょうちゃん…お願い!!少しだけでいいの」
「ミナミ…俺、買いものしてくる…」
靴を履く
「夢!!待て!!」
ガチャン
扉が閉まる
「夢…」
「りょうちゃん、洗面所借りるねぇ!!」
しばらくすると女が出てくる
「りょうちゃん……女できた?」
「は?」
「歯ブラシ二本あった」
「…お前には関係ないだろ!!」
「そっか!!りょうちゃんもやっと相手見つけたのか…」
「……」
「帰るね、私彼とちょっともめて喧嘩して出てきたの…りょうちゃん、お互い幸せに…なろうね」
「あぁ…」
「じゃね!!ごめんなさい…突然来たりして。」
「じゃな」
女が帰った
急いで夢に電話した
「はい」
「夢!!ごめんな!!今どこ?」
「電車に乗ってる。」
「どこに向かってる?なんで電車…夢!!話ししよ!!」
「ミナミ…俺、ミナミのこと何も知らなかった………知らなかった……ただ一緒に居れたらって…でも…それじゃダメだってわかった」
切れた電話…
「夢!!」