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第16章 恋

院長との食事に少し遅れてしまった

「申し訳ありません!!患者が急変してしまって」

「いや!!構わんよ!!医者につきもんだ。座りなさい」

「はい、失礼します」

まずビールをついでもらい乾杯をした

「君、いくつになる？」

「26です。」

「結婚の予定は？」

「いえ…まったく考えてません」

「どうだね、私の娘なんだが今年大学を卒業するんだが、一度会ってみてくれないか、」

「自分は、まだ」

「いいんだよ、ただ会って食事でもしてやってくれないか、私の頼み聞いてくれないか」

「……あ…はい」


「実は今日呼んであるんだが…」

「はい」


しばらくすると院長の娘が現れた


「遅れてすみません、はるかです」

可愛らしい顔立ちの小柄な女だ…

「はるか、相川先生だ!!挨拶しなさい」

「はい、はじめまして娘のはるかです、先生のことは父から聞いてます。」

「相川です、よろしく」

「じゃ、私は先に失礼するよ…ゆっくりな」


「あ…はい」


院長が出て行く


「父は、どうしても私をお医者さまと結婚させたいんです。跡取りのために」

「僕は、そんな器じゃないし、いつか地元に戻って病院開きたいんです」

「へぇ…ちゃんと先のこと考えてるんだ…素敵」

「まだ先の話しです」

「相川先生…好きな方いらっしゃらないんですか？」

「いないですよ、勉強とバイトだけに時間とられましたから」


「良かったらお付き合いしませんか？」

「まだ、そんな気持ちになれないので」

「じゃあ、友達になりましょ」

「はい」

「今度一緒に映画行きましょ」

「はい、喜んで」

はるかをタクシーで送りマンションに帰る夢


はるかと何度か一緒に出かけたりしてるうちに…気持ちが落ち着く自分がいることに気付く