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夢
第17章
再会
「ずっと連絡もくれないし…急にいなくなるし…俺がどんだけ心配したか…」
夢に抱きついたまま離れないカズ
「悪かったな…」
カズの頭を撫でる
「夢~っ!!」
「カズ…ごめんな」
「夢…今どこにいんだよ…帰ってきたんだろ…またそばにいてくれるんだよな」
「2日間だけこっちにいるよ」
「そんな…」
「仕事あるからな」
「仕事…?」
「あぁ…」
「カズ!!夢な、今医者なんだってよ」
「医者!?夢が!?」
「うん」
「夢…親父さんと同じ道……に?」
「結果そうなったな…」
「夢…すげーな」
「お前こそ建設の仕事してんだろ?聞いたよ」
「あぁ…来年、マコトと一緒に住む家建設すんだよ」
「すげーじゃん!!」
「やっと、自分に自信がついた。俺、マコトより下だし、カッコ悪いってずっと思ってたから。」
「すげーかっこいいよカズ!!」
「夢…さんきゅ」
「あぁ!!」
「夢…今日ミナミんとこ泊まるのか!?」
「いや、ホテルとるから」
「ならここ泊まれよ、ミナミんとこ狭いだろうし、部屋だってあいてねぇだろうから」
やっぱり…家族いるからだな
「いや、ホテルでいい、目通しておきたい書類あるしな」
「そっか。」
「さんきゅカズ」
「また会えるよな」
「当たり前だろ」
携帯の番号を教え部屋を出た
「夢…」
「ん?」
「少し、痩せた?」
「筋肉ついただけ、俺医者の勉強しながら力仕事のバイトしてたからさ」
「苦しかったろ」
「まぁな…俺が医者になんかなれるはずないと思ったけど…努力って報われんだよ」
「ホテルまで送るよ」
ホテルに着く
「ミナミ…いや…亮…今日はありがとう、カズに会えて良かったよ。お前にも。」
「俺も。明日何時に出るんだ?」
「夕方に出て、夜行に乗って帰るよ。亮…元気でな」
「あぁ…」
ホテルに入る夢
夢をじっと見つめる亮