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夢
第17章
再会
ホテルを午前中にチェックアウトし夢は、ある場所に向かった
実家…だ
しかし…入ることは、できなかった
遠くから様子を伺うしかなかった
二時間ほど経った頃
母親が出てきた
何年ぶり…だ
白髪が増え、でも母親に間違いはない
「母さん。」
花壇に水をやるのも、あの頃から変わってない
そして、母親に話しかける男
父親だ
今二人に何て言って会ったらいいかわからない夢
結局会えずに夜行バスに乗っていた
亮は、ホテルの前で夢を待った
しかし…夢は出てこなかった
午前中にチェックアウトしていた
「夢…」
「先生、診察始めます」
「はい」
また、1日が始まる
「こんにちは」
「はるか…」
「午前中の診察終わったら少しいいかな?」
「わかった、待ってて」
診察が終わり、はるかの元に行く
「おまたせ」
「夢…座って」
「うん」
「私、考えたの、夢とは、友達でいたいって、結婚とかなしに、普通に友達として、これからも付き合って行きたいって」
「はるか…」
「私、友達少ないからさ!!ヘヘ」
「いい奴だな、お前は」
はるかの頭を撫でる夢
「夢…」
「ありがとう」
「時々食事したり映画見たりしようね」
「あぁ!!」
「じゃ、大学戻るね」
笑顔のはるかに救われた
「では、午後の診察始めます」
「お入りください」
入ってきたのは亮だった