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夢
第19章 命
「胃ガンですね…」
「転移は?」
「level2です」
「リンパ節への転移は?」
「それはまだ詳しくしらべないと…」
「切らないとダメか?」
「はい」
「抗がん剤とか、放射線治療は…無理…だよな…胃…だもな」
「内視鏡手術でいけるかと…」
「でも…リンパ節にもし転移してたら…」
「そのまま閉じるしかないですね」
「そんな…」
「頼むよ…助けてくれ…」
「相川先生…頑張ります…気を確かに…本人の告知は…」
「…なぁ…治るか…」
「医者は…そのためにいるんだ」
「あぁ…」
「病室行こう、君も一緒に」
亮の病室に行く2人
「夢…悪かったな…」
「ばか、謝んなょ」
「岬亮さん、検査の結果胃ガンです」
「え…ガン?」
「はい…手術する必要があります」
「…そんな、夢…本当なのか…」
「あぁ…手術して全部取り除けば大丈夫だ」
「夢…手術…怖いよ」
「俺も一緒にいる」
手を握る夢
「夢…」
「亮…大丈夫だ」
うなづく亮
「先生よろしくお願いします」
病室を出る
「君たち…」
専門医が夢に尋ねた
「はい、恋愛してます。亮に身内はいません。俺が身内です」
「そうか、手術日が決まったら連絡する」
「よろしくお願いします」
「相川先生…今凄くいい顔してるよ。大切なものを守りたいって、こっちに感じる…助けてやりたいって思ってるから、任せてください」
「先生…」
「私たちは医者ですから」
夢は…その夜泣いた
もう泣かないと誓って