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第20章 誘惑
病室に着く2人

「今度来る時は、看護士に頼め、一人だと何があるかわからない、わかった?」

「うん」

「あぁ!!腹減ったな!!」

「冷蔵庫に何かあるよ!!食えよ!!」

「いいのか?」

食べながら亮の手を握る夢

「こうやって熱感じてると安心すんだ。」

「夢…」

「お前ちゃんと飯食ってっか?」


「あ…あぁ」


「風間来てるか?」

「知ってんのか?」

「俺の患者だった…そのあと栄養士の資格とってここにきたみたいだ」

「へぇ…何で診療内科に?」

「それは…患者の個人情報だから言えないけど、誰にでも…苦しみや悲しみはある…その、ほんのわずかでも楽にしてやれたらって…俺は思いながら…な」


「夢…かっこいい」

「なんだよ……恥ずいだろ…」


「夢…大好きだ!!」


その時


ドアが開きカズとマコトが入ってきた


「お楽しみのとこわりぃけど、来てやったぜ!!」

「カズ!!マコト!!」

「夢!!白衣似合ってんな!!」

カズに肩を抱かれた


「カズ!!夢に触るな!!」

「うっせ、少しくらいいいだろ!!な、夢」

「だぁめ!!俺は亮のもんなの!!」

カズから離れ亮を抱きしめる


「ちぇっ!!」

「カズには俺がいるの。」
マコトがカズを抱きしめる

「マコト、離せ!!」







「じゃ、俺診察戻るよ、ゆっくりしてけよ!!」


病室を出る夢のあとをマコトが追ってきた


「夢!!」


「マコト、どうした?」

「ミナミ…どうなんだ?」

「ん…胃半分摘出した…でも…ガンは…転移が怖い…これからが…戦いだよ、マコト」


「夢…ミナミ…大丈夫だよな…」

「亮は、俺が死なせたりしない!!絶対に守るよ」

「夢…」


「早く戻れょ…カズが心配する」


改めて亮を守る決意をした
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