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王子と専属メイドの戯れ
第1章 登校

「おぼっちゃま。里音さん?どうかしましたか?!」
運転手がスピーカーで話しかけてきました。
この車は運転席と後部座席が隔離されている高級車。
わたしの悲鳴を聞いて何事かと思ったのでしょう。
「なんでもないよ。里音が物を下に落としてしまったんだ」
光騎さまは淡々とそうおっしゃいました。
「そうでしたか。なにかあればいつでもお声がけを」
ブツっ
スピーカーの切る音がする。
わたしはシャツをめいっぱい前に寄せて隠そうと必死でした。
「里音の負けだね」
光騎さまはニッコリ微笑みおっしゃいました。
「うー…こんなのズルイです」
「ごめんごめん。里音の反応が可愛くて」
えっ
熱が顔に集中する。
「ふふ…真っ赤」
もう…っ
光騎さまはわたしをからかうのが本当にお上手です。
「あ、あの…リボン…返してくださいませんか?」
光騎さまの右手には解かれたわたしのリボンがしっかり握られていた。
わたしがそれに手を伸ばそうとすると、光騎さまはヒョイっとそれを遠ざけました。
えっ?光騎さま?
「ダメだよ。里音はゲームに負けたんだから。俺の言うこと聞いてもらうからね」
「き、ききますからっ!リボンは…あの…そのっ」
「里音はその格好のまま、俺の残りの爪を磨くこと」
あっ、左手が途中だったんだ…
でも……
「そ、そのままっ?!」
光騎さまを見つめると本気のご様子。
そ、そんなぁぁ!!!
運転手がスピーカーで話しかけてきました。
この車は運転席と後部座席が隔離されている高級車。
わたしの悲鳴を聞いて何事かと思ったのでしょう。
「なんでもないよ。里音が物を下に落としてしまったんだ」
光騎さまは淡々とそうおっしゃいました。
「そうでしたか。なにかあればいつでもお声がけを」
ブツっ
スピーカーの切る音がする。
わたしはシャツをめいっぱい前に寄せて隠そうと必死でした。
「里音の負けだね」
光騎さまはニッコリ微笑みおっしゃいました。
「うー…こんなのズルイです」
「ごめんごめん。里音の反応が可愛くて」
えっ
熱が顔に集中する。
「ふふ…真っ赤」
もう…っ
光騎さまはわたしをからかうのが本当にお上手です。
「あ、あの…リボン…返してくださいませんか?」
光騎さまの右手には解かれたわたしのリボンがしっかり握られていた。
わたしがそれに手を伸ばそうとすると、光騎さまはヒョイっとそれを遠ざけました。
えっ?光騎さま?
「ダメだよ。里音はゲームに負けたんだから。俺の言うこと聞いてもらうからね」
「き、ききますからっ!リボンは…あの…そのっ」
「里音はその格好のまま、俺の残りの爪を磨くこと」
あっ、左手が途中だったんだ…
でも……
「そ、そのままっ?!」
光騎さまを見つめると本気のご様子。
そ、そんなぁぁ!!!

