この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天使の恋 〜凛花〜
第4章 すれちがい
「どーゆーこと?」
翌日、拓也に抗議の電話を入れる。

「ごめん、言ってなくて。凜花があの店で一番ちゃんとしてるから、任せたいと思ったんだよ」
「連絡先もらっちゃったんだけど」
「連絡してやってよ。相当気に入ったみたいだからさ…原さん、ああ見えていい人なんだよ」
「指名被りって、あとからわかると相当こじれるんだよ?」
「いや…俺仕事ちょっと忙しくなりそうで…おかげで別の案件でも受注もらえそうでさ、どっちにしろほとんど顔出せなくなると思うんだよね…」
「…」
「頼むよ」
「…わかったよ。それでたっくんの仕事がうまく行くなら」

「風邪ひかないように、元気でがんばってな」

なに、そのお別れみたいなセリフ。

私は所詮キャバ嬢で、人の仕事を円滑にするお手伝いをする役に過ぎなかった。

じゃあ、この前のキスの意味は…?

聞きたかった。

でも、聞けなかった。

答えを聞くのが怖いというより、尋ねること自体で嫌われるのが怖かった。


前に指名が被って、拓也にヘルプの子が着いていた時に聞こえた会話。

「ねぇねぇ、何で凛花ちゃんのこと指名してるんですかー?」
「話さなきゃダメ?それ」
「えーだって気になるもんー」
「そだね。君みたいに、余計なことずけずけと聞いてこないところかな」

仕事のこと以外、とくに家族のことを聞かれるのを、拓也は避けているように思えた。
それがわかっていたから、私は必要以上に彼の領域に踏み込まないようにしていた。

本当はもっと知りたかった。
でも、何か余計なことを言って嫌われるのは嫌だった。

前のお店のママが言ってた。
「水商売は、話したり聞いたりする仕事って思われがちだけど、敢えて話さない、聞かないっていう方がずっと意味があって、難しいのよ」

知らず知らずのうちに身につけた距離の取り方は、彼にうまく近づけない原因にもなってたみたいだ。


/19ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ