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天使の恋 〜凛花〜
第4章 すれちがい
「どーゆーこと?」
翌日、拓也に抗議の電話を入れる。
「ごめん、言ってなくて。凜花があの店で一番ちゃんとしてるから、任せたいと思ったんだよ」
「連絡先もらっちゃったんだけど」
「連絡してやってよ。相当気に入ったみたいだからさ…原さん、ああ見えていい人なんだよ」
「指名被りって、あとからわかると相当こじれるんだよ?」
「いや…俺仕事ちょっと忙しくなりそうで…おかげで別の案件でも受注もらえそうでさ、どっちにしろほとんど顔出せなくなると思うんだよね…」
「…」
「頼むよ」
「…わかったよ。それでたっくんの仕事がうまく行くなら」
「風邪ひかないように、元気でがんばってな」
なに、そのお別れみたいなセリフ。
私は所詮キャバ嬢で、人の仕事を円滑にするお手伝いをする役に過ぎなかった。
じゃあ、この前のキスの意味は…?
聞きたかった。
でも、聞けなかった。
答えを聞くのが怖いというより、尋ねること自体で嫌われるのが怖かった。
前に指名が被って、拓也にヘルプの子が着いていた時に聞こえた会話。
「ねぇねぇ、何で凛花ちゃんのこと指名してるんですかー?」
「話さなきゃダメ?それ」
「えーだって気になるもんー」
「そだね。君みたいに、余計なことずけずけと聞いてこないところかな」
仕事のこと以外、とくに家族のことを聞かれるのを、拓也は避けているように思えた。
それがわかっていたから、私は必要以上に彼の領域に踏み込まないようにしていた。
本当はもっと知りたかった。
でも、何か余計なことを言って嫌われるのは嫌だった。
前のお店のママが言ってた。
「水商売は、話したり聞いたりする仕事って思われがちだけど、敢えて話さない、聞かないっていう方がずっと意味があって、難しいのよ」
知らず知らずのうちに身につけた距離の取り方は、彼にうまく近づけない原因にもなってたみたいだ。
翌日、拓也に抗議の電話を入れる。
「ごめん、言ってなくて。凜花があの店で一番ちゃんとしてるから、任せたいと思ったんだよ」
「連絡先もらっちゃったんだけど」
「連絡してやってよ。相当気に入ったみたいだからさ…原さん、ああ見えていい人なんだよ」
「指名被りって、あとからわかると相当こじれるんだよ?」
「いや…俺仕事ちょっと忙しくなりそうで…おかげで別の案件でも受注もらえそうでさ、どっちにしろほとんど顔出せなくなると思うんだよね…」
「…」
「頼むよ」
「…わかったよ。それでたっくんの仕事がうまく行くなら」
「風邪ひかないように、元気でがんばってな」
なに、そのお別れみたいなセリフ。
私は所詮キャバ嬢で、人の仕事を円滑にするお手伝いをする役に過ぎなかった。
じゃあ、この前のキスの意味は…?
聞きたかった。
でも、聞けなかった。
答えを聞くのが怖いというより、尋ねること自体で嫌われるのが怖かった。
前に指名が被って、拓也にヘルプの子が着いていた時に聞こえた会話。
「ねぇねぇ、何で凛花ちゃんのこと指名してるんですかー?」
「話さなきゃダメ?それ」
「えーだって気になるもんー」
「そだね。君みたいに、余計なことずけずけと聞いてこないところかな」
仕事のこと以外、とくに家族のことを聞かれるのを、拓也は避けているように思えた。
それがわかっていたから、私は必要以上に彼の領域に踏み込まないようにしていた。
本当はもっと知りたかった。
でも、何か余計なことを言って嫌われるのは嫌だった。
前のお店のママが言ってた。
「水商売は、話したり聞いたりする仕事って思われがちだけど、敢えて話さない、聞かないっていう方がずっと意味があって、難しいのよ」
知らず知らずのうちに身につけた距離の取り方は、彼にうまく近づけない原因にもなってたみたいだ。

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