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天使の恋 〜凛花〜
第4章 すれちがい
なんだか気まずくて連絡できずに2週間が経ったころ、珍しく昼間に電話がかかってきた。
「明日さ、接待で店使わせてもらいたいんだけど…」
「珍しいねぇ」
「なんかうちの若い奴が店のこと喋っちゃったらしくて、得意先の社長がさ、どうしても行ってみたいって言うんだよ」
「得意先って、この前言ってた?」
「そう、無事に受注もらえてさ、お礼兼ねて飲むんだけど…」
こんなに困った声で頼まれたことなかったから、なんだか嬉しい。
なにより、明日会えることが嬉しい。
「わかった、女の子揃えとくね」
張り切って店に連絡し、他の指名客の来店時間を調整して、お気に入りのドレスで出勤する。
拓也たちは、時間通り来店した。
「凜花、ちょっと」
席に着こうとすると、店長に呼び止められる。
「お前、今日奥に座ってる人に付け」
「えっ何で」
おそらく、拓也が言ってた得意先の社長だろう。
恰幅のいい、高そうなスーツを着たおじさんだ。
「拓也さんに頼まれてんだよ。ちゃんと指名料はもらってっからさ」
わけがわからない。
でもそれで接客を疎かにするわけにはいかず、原社長と呼ばれる人の接客を始める。
よりによって拓也についたのは先週入ったばかり子で、積極的にボディタッチなんかしてる。
しばらく場が暖まると、拓也が身を乗り出して、仕事の話を始める。
「…で来週から、お願いします」
「うまくいくといいな。凜花ちゃんはどう思う?」
原さんに突然振られる。
「…そうですね。拓也さんの会社がすごく熱心なのは、社長と従業員の皆さんを見てたらわかります。きっとお客様の要望を真摯に聞いて、丁寧な仕事をすると思います」
「ははは、凛花ちゃん見る目ありそうだからなぁ。それにしても、相当よく来てるんだな君たちは。お目当ての子がいるのかな」
「僕はまだ勉強することが多くて、誰かに熱を上げる余裕はないですよ。こうやって飲んでるくらいが一番です」
私は内心どきりとしたのに、拓也はいつものにこやかな笑顔で流す。
「社長、彼女、昼職はデザイナーの卵なんすよ」
と、横から翔平が口を出す。
人の個人情報をばらすな。
「そうなのか!じゃあますます信用できるな。うちも社内に何人かデザイナーを抱えててね…」
そんな話をしているうちに、拓也は他の輪の話に加わってしまっていた。
その後、私と目を合わせることはなかった。
「明日さ、接待で店使わせてもらいたいんだけど…」
「珍しいねぇ」
「なんかうちの若い奴が店のこと喋っちゃったらしくて、得意先の社長がさ、どうしても行ってみたいって言うんだよ」
「得意先って、この前言ってた?」
「そう、無事に受注もらえてさ、お礼兼ねて飲むんだけど…」
こんなに困った声で頼まれたことなかったから、なんだか嬉しい。
なにより、明日会えることが嬉しい。
「わかった、女の子揃えとくね」
張り切って店に連絡し、他の指名客の来店時間を調整して、お気に入りのドレスで出勤する。
拓也たちは、時間通り来店した。
「凜花、ちょっと」
席に着こうとすると、店長に呼び止められる。
「お前、今日奥に座ってる人に付け」
「えっ何で」
おそらく、拓也が言ってた得意先の社長だろう。
恰幅のいい、高そうなスーツを着たおじさんだ。
「拓也さんに頼まれてんだよ。ちゃんと指名料はもらってっからさ」
わけがわからない。
でもそれで接客を疎かにするわけにはいかず、原社長と呼ばれる人の接客を始める。
よりによって拓也についたのは先週入ったばかり子で、積極的にボディタッチなんかしてる。
しばらく場が暖まると、拓也が身を乗り出して、仕事の話を始める。
「…で来週から、お願いします」
「うまくいくといいな。凜花ちゃんはどう思う?」
原さんに突然振られる。
「…そうですね。拓也さんの会社がすごく熱心なのは、社長と従業員の皆さんを見てたらわかります。きっとお客様の要望を真摯に聞いて、丁寧な仕事をすると思います」
「ははは、凛花ちゃん見る目ありそうだからなぁ。それにしても、相当よく来てるんだな君たちは。お目当ての子がいるのかな」
「僕はまだ勉強することが多くて、誰かに熱を上げる余裕はないですよ。こうやって飲んでるくらいが一番です」
私は内心どきりとしたのに、拓也はいつものにこやかな笑顔で流す。
「社長、彼女、昼職はデザイナーの卵なんすよ」
と、横から翔平が口を出す。
人の個人情報をばらすな。
「そうなのか!じゃあますます信用できるな。うちも社内に何人かデザイナーを抱えててね…」
そんな話をしているうちに、拓也は他の輪の話に加わってしまっていた。
その後、私と目を合わせることはなかった。

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