この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天使の恋 〜凛花〜
第4章 すれちがい
なんだか気まずくて連絡できずに2週間が経ったころ、珍しく昼間に電話がかかってきた。

「明日さ、接待で店使わせてもらいたいんだけど…」

「珍しいねぇ」

「なんかうちの若い奴が店のこと喋っちゃったらしくて、得意先の社長がさ、どうしても行ってみたいって言うんだよ」
「得意先って、この前言ってた?」
「そう、無事に受注もらえてさ、お礼兼ねて飲むんだけど…」

こんなに困った声で頼まれたことなかったから、なんだか嬉しい。

なにより、明日会えることが嬉しい。

「わかった、女の子揃えとくね」
張り切って店に連絡し、他の指名客の来店時間を調整して、お気に入りのドレスで出勤する。

拓也たちは、時間通り来店した。

「凜花、ちょっと」
席に着こうとすると、店長に呼び止められる。

「お前、今日奥に座ってる人に付け」
「えっ何で」
おそらく、拓也が言ってた得意先の社長だろう。
恰幅のいい、高そうなスーツを着たおじさんだ。

「拓也さんに頼まれてんだよ。ちゃんと指名料はもらってっからさ」

わけがわからない。

でもそれで接客を疎かにするわけにはいかず、原社長と呼ばれる人の接客を始める。

よりによって拓也についたのは先週入ったばかり子で、積極的にボディタッチなんかしてる。

しばらく場が暖まると、拓也が身を乗り出して、仕事の話を始める。
「…で来週から、お願いします」
「うまくいくといいな。凜花ちゃんはどう思う?」
原さんに突然振られる。

「…そうですね。拓也さんの会社がすごく熱心なのは、社長と従業員の皆さんを見てたらわかります。きっとお客様の要望を真摯に聞いて、丁寧な仕事をすると思います」
「ははは、凛花ちゃん見る目ありそうだからなぁ。それにしても、相当よく来てるんだな君たちは。お目当ての子がいるのかな」
「僕はまだ勉強することが多くて、誰かに熱を上げる余裕はないですよ。こうやって飲んでるくらいが一番です」
私は内心どきりとしたのに、拓也はいつものにこやかな笑顔で流す。

「社長、彼女、昼職はデザイナーの卵なんすよ」
と、横から翔平が口を出す。
人の個人情報をばらすな。

「そうなのか!じゃあますます信用できるな。うちも社内に何人かデザイナーを抱えててね…」
そんな話をしているうちに、拓也は他の輪の話に加わってしまっていた。

その後、私と目を合わせることはなかった。

/19ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ