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天使の恋 〜凛花〜
第3章 きづき
話が盛り上がって、店を出る頃には明け方になっていた。
街に人通りはほとんどない。
「久々にいっぱい話せて楽しかったねー」
ご機嫌で、いつものタクシー乗り場へ向かう路地を、彼の一歩先に出て歩く。
大通りに抜ける直前。
「凛花」
「ん?」
名前を呼ばれて振り向くと
突然キスをされた。
短い、一瞬のキス。
あまりに唐突で、目を閉じることもできなかった。
一度離れた彼の顔がまっすぐ私を見て、目と目が合う。
彼の大きな手が私の髪をそっと撫でる。
もう一度彼の顔が近づいてきて、触れ合うぎりぎりのところで止まる。
私に許しを乞うみたいに。
私は黙って目を閉じる。
ほどなく彼の唇が重なる。
優しくて、柔らかくて、温かいキス。
何分そうしていたのだろう。
いや、たった何秒だったかもわからない。
私の中では時間が止まっていた。
始発電車が通る踏切の音で、急に現実に引き戻される。
「電車で帰る…か…」
「…うん」
そのままほとんど会話を交わすことなく、駅まで歩き、反対方向の電車に乗ってさよならした。
キスについての説明も釈明も、もちろん告白もないまま。
街に人通りはほとんどない。
「久々にいっぱい話せて楽しかったねー」
ご機嫌で、いつものタクシー乗り場へ向かう路地を、彼の一歩先に出て歩く。
大通りに抜ける直前。
「凛花」
「ん?」
名前を呼ばれて振り向くと
突然キスをされた。
短い、一瞬のキス。
あまりに唐突で、目を閉じることもできなかった。
一度離れた彼の顔がまっすぐ私を見て、目と目が合う。
彼の大きな手が私の髪をそっと撫でる。
もう一度彼の顔が近づいてきて、触れ合うぎりぎりのところで止まる。
私に許しを乞うみたいに。
私は黙って目を閉じる。
ほどなく彼の唇が重なる。
優しくて、柔らかくて、温かいキス。
何分そうしていたのだろう。
いや、たった何秒だったかもわからない。
私の中では時間が止まっていた。
始発電車が通る踏切の音で、急に現実に引き戻される。
「電車で帰る…か…」
「…うん」
そのままほとんど会話を交わすことなく、駅まで歩き、反対方向の電車に乗ってさよならした。
キスについての説明も釈明も、もちろん告白もないまま。

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