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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
その痛みもじんじんとした甘い疼きに変わっているあたしにとっては、その先にあるのが痛覚だとは思えなかった。
「え、全部繋がっているわけじゃないの? それなのに気持ちいいの? ナツのはどれほど大きいの? ああ、全部入れたら、もっと気持ちよくなっちゃうの!?」
あたしの反応に、ナツはぽっと顔を赤らめながら、艶めいた流し目を寄越してくる。
「痛くないのなら、もっと、いい?」
可愛さと妖艶さと。
「優しく、しーちゃんをイカせてあげるから、もう……僕のものにしてしまってもいい?」
ナツは――、
「しーちゃんの初めてを、僕が貰ってもいい?」
初めから無理矢理あたしを抱く気ではなかったのか。
あたしにとっての一度きりの純潔の行き先を、あたしの心のままにさせてくれようとしていたのか。
あたしが、ナツを好きだと思っていないから。
あたしのために、最後までしようとはしなかったのか。
それがわかったあたしの目から、涙が流れた。
「貰って? ナツに貰って欲しい」
「しーちゃん……」
「この気持ちが、ナツと同じかどうかはわからないけれど、あたしはナツが好き。ナツだから、あたしをあげる」
「――っ」
途端、ナツはたまらないというように顔を歪ませて、あたしと繋がったまま、椅子を2つ横に並べるとその真ん中に腰掛けたんだ。
「しーちゃん、僕に爪たてていいからね」
意味がわからずにいたあたしは、あたしの尻を支えていたナツの手の力が弱まると同時に、膝を拡張された椅子に滑るようにして左右に開いて沈んだ自らの体重の重みで、ナツのモノをさらに奥に迎えることになった。