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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
 

 そしてあたしのそのきゅんきゅんは、ナツと繋がっている部分にもきゅんきゅんと反応して、ナツのモノを不規則に締め上げてしまったらしい。


「……っ」


 ナツが慌てたように唇を離して、少し仰け反った。


「不意打ちは、やめて……っ」



 子供の頃には見えなかった男らしい喉仏が艶めかしく動き、少し首を傾げるようにしながらナツが吐く悩ましげな吐息と共に、首筋から伝い落ちるその汗が、鎖骨の窪みに溜まった。


 ああ、ナツは……感じているの?

 艶っぽいその様子にぞくぞくしていまうあたしは、繋がった部分から痛みとは別の甘い疼きのが広がるのを感じて、思わず身をくねらせて、ナツのような桃色吐息を零してしまう。


 それをナツのココア色の瞳がじっと見つめていた。


「たまらないね、しーちゃん。そんな顔されると、ここで終われなくなる……」


 切羽詰まったような泣き出しそうな顔でそう言ったナツは、荒い息をしながらあたしに何度も啄む様なキスをした。



「しーちゃんのナカに挿れられるだけでも幸せだったのに、僕のを挿れてそんな気持ちいい顔をされたら、もう我慢出来なくなる。しーちゃんと共に、果てに行きたくなる……」


 その目からほろりと涙が零れ落ちる。



「もっと、幸せを望んでしまう……」



 綺麗な綺麗なナツ。


 ただひたすら、愛おしさだけが募っていく。


「……くっ、だからしーちゃん……っ」



 あたしは自分から、ナツにキスをした。


 全身がきゅんきゅんして、その度にナツが啼きそうな顔になりながら、びくびくする自分自身をさらに大きくさせていく。

 その反応が嬉しくて、あたしは口端から涎を垂らしながら、ナツに言った。


「ナツ……動いて? もう痛くないわ」


 至近距離でおねだり。

 すると、ナツは困ったように笑った。


「しーちゃん、実はまだ半分……なんだ」


 痛みを感じていたのは、破瓜の痛みではなかったらしい。

 まだ、半分……。
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