この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
―――姫、待っていて……必ず会いに行くから……。
「ねぇ、もしかしてナツが、私の"王子様"?」
しかしナツは哀しげに笑う。
「候補がいるのなら、しーちゃんが選んで、しーちゃんの王子様を。しーちゃんにとっての真実はなにか、しーちゃんの心は誰のものか。僕が欲しいのは、しーちゃんに選んで貰いたいということだけだ」
「ナ、ツ……?」
含んだ言い方をしてあたしへの解答を避けたナツは、翳った顔をして哀しげに微笑んだ。
「ああ、それより――」
だがそれも束の間、そんな憂いを見事に払拭させ、今度はうっとりと目を細めると、甘美なため息をついた。
「しーちゃんのナカ、気持ちいい……。熱くて蕩けそう。たまらない。本当にたまらない……」
ナツの官能的な顔が美しすぎて。
それに見惚れてしまったあたしから無駄な力は抜け、それを見計らい、ナツはあたしの背中に手を回して、とろりとした顔で見上げてくる。
そして揺りかごのように、ナツはあたしごとゆらゆらと揺れた。
子供をあやしているかのように。
その動きにより、あたしの胎内のナツのモノがあたしのナカで角度を変え、やがてナツに包まれているという安心感と、揺れる度に違う刺激の感覚にあたしの痛みは薄れ、いい場所にあたるナツのモノを無意識に捕えようと、淫らに腰を振っていた。
「ここ……?」
1回、ナツがピンポイントでとんと腰を軽く突き上げれば、ずるっと胎内の質量あるモノが重く擦れる感覚に、気持ちよさを感じて、あたしは声を上げた。
「うふふ、しーちゃん。わかる? 僕を取り込もうと、すごく熱いヒダヒダが僕に絡みついて、奥へと誘い込むんだ。凄いよ、この感覚。しーちゃんが気持ちいいと感じれば、きゅっと僕のを締め付けて……」
もう1回、腰を突き上げる。
「やぁぁんっ」
あたしはナツの頭を掻き毟のながら、甘い刺激に耐える。
「痛みは、まだある?」
あたしは乱れた呼吸を繰り返しながら、ふるふると頭を横に振った。