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第28章 【ファン感謝】白雪姫　③王子(モモ)

　
　自分だけではこんなに強烈な快感を得られなかっただけに、あたしは泣きながら、嬌声を上げ続ける。

　初めて異物の侵入を許した蜜壷にて、二本の指が激しく出入りしていることにも気づかず、逆にそこから生まれる官能の波に囚われて。

　サクラがあたしの恥ずかしいところを舐めている。

　口をつけて指でも触れて。

　そして乳房の頂きにある蕾を、いやらしく指で捏ねているのも同時に視界に入ってしまうあたしは、それだけでもう身体が限界を迎えてしまう。


「あっあっ、駄目、なにかへん、サクラ、サクラ……っ!!」

「……ああ、可愛い。そんな扇情的な顔で、俺を求めるなんて。ああ、夢のようだ……」


　上り詰めるあたしは、サクラの声など届かない。


「明後日にはハルさんが迎えに来る。だから手を出さないつもりだった。ここまでは触れないつもりだった。だけど……あまりにあなたが可愛すぎて」

「サクラ、サクラ、ああああんっ、駄目ぇぇぇ、ふぁ……ああ、あああっ」


「俺の手でイッて。俺の……名前を呼んで」


　名前……。


「はぁはぁは……あああっ、サクラ、サク――」

「そちらじゃない。本当の俺の名前。あなたが昔、呼んでいた名前を」

「駄目、駄目、イク、イッちゃう、あああ、ひぃぃぃぃんんっ」



「――モモと」


　その名前に、あたしの身体が爆ぜた。




「あああああん、んんん、んんんんっ、モモ、モモ――っ」



　凄まじいうねりが身体を貫く。

　強張るようにして反り返る身体。


　初めて迎えた絶頂の名残で、身体が暫し痙攣していた。