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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
「ああ、そんなのいやらしくて言えない……」
「あなたはもともといやらしい。そんなに俺を誘ういやらしい身体をして、俺の勃ちあがったモノを初めて見ながら、唇を落として俺をイカせた。しかも今。誰が聞いて見ているかわからないこんな外で、俺の前で大胆に足を拡げて下着を脱いで、こんなにいやらしい蜜を出してとろとろになった部分を指でいじくって、俺の名前を呼んで本気でイキそうになったくせに。……いまさらなにが恥ずかしいと?」
くちゃりとあたしの耳朶を甘噛みされ、抑圧された官能の波は、それだけで爆ぜたいとあたしを責め立ててくる。
「い、いやぁ……」
恥ずかしくてたまらない。
サクラにしてきたことは、清純だとは言えない。
それを本人の口から言われるほど、生き恥をさらすことはないだろう。
恨んでいるのだろうかと、恐る恐るサクラを見ると、サクラの目は穏やかで優しいものだった。
「俺の前なんだ、なにも恥ずかしがって隠すことがない。ありのままの、いやらしくてたまらない、あなたを見せて下さい」
恨んでおらずに受容してくれているのなら、そこまで"いやらしい"の部分を力強く言わなくてもいいのに……。
だが、弱い立場にいるあたしは……言葉を飲み込むしか出来ない。
「あなたのいやらしさは、俺は十分わかっている。今だって……ほら、腰を動かしておねだりですか?」
「ぁ…!? し、知らないふりしててよ、意地悪……っ!!」
無意識とはいえ、あまりの恥ずかしさに、ふしゅうと身体が気化してしまいそうだ。
「俺をさんざん振り回しておいて、こんなことまでさせて、意地悪なのはどちらです? ああ、だけど俺が嫌ならば、仕方ない。ここは反省して、あなたを置いて帰りましょう。嫌がる姫を愛でる趣味はないですし」
「だ、駄目、駄目っ!! 行かないでっ!!」
動こうとしたサクラを止めると、サクラは蕩けるような妖艶な流し目であたしを煽る。確信犯的なその笑いが気にくわない。
だけど――。