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SOBAME
第1章 序章
「先生!古典、まじ訳わかんないんですけど~」
クラスで1バカのギャルが喚く。
「はいはい、ここ試験にでるから覚えておいて。
覚えりゃ点数とれるんだから、簡単じゃん」
母校の高校の講師も始めて3年.
水野紗那(みずの さな)はゆとり世代の高校生たちと日々格闘している。
本業は大学の助手なのだが、付属高交流と人員削減のため、高校にも駆り出されている。
「大体、昔の言葉わかって何か得するのぉ?」
ごもっともだが、文部科学省の学習指導要領と、学園の方針により古典は必修なのだ。
「損とか得じゃないのよ。次回点数悪かったら大学の内部進学も危ないんでしょ?
ちゃんと覚えてきてね」
「はーい。先生さよなら」
ギャルではあるが、礼節を重んじる学校でずっと育ってるため、挨拶はできる子だ。
「いい子なんだけどな」
と、ギャルの背中を見送った。
そして、高校の校舎から連絡通路を経由し、大学の研究棟へ。
彼女が向かったのは、自分の所属する研究室ではなく、1フロア下のとある部屋へ。
ノックをすると、「どうぞ」と声がし、彼女は入っていった。
「お疲れ様です、先生」
冗談ぽく言いながら顔を上げる男。
この部屋の主で、大学助教授、柳澤義伸(やなぎさわ よしのぶ)だ。
ちょっと椅子を後ろに引いて、空いたスペースに彼女を誘い込む。
彼の股の間に座り、後ろから抱きしめられるような体勢になった。
「あっ、ちょっと待って」
彼は立ち上がり、研究室の鍵を閉め、蛍光灯を消した。
夕方だが西陽は入るのでさほど暗くない。
築年数がかなり古く、老朽化の為、来月から建て替え工事が始まる程だが、この部屋は日当たりも良いので、居心地が良い。
ここで密かに愛し合うのは、意外と興奮するのだ。
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