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天使の恋 〜桃〜
第2章 変化
「はっ…離してっ」
抱かれたままだった肩を引き剥がす。

予想外の展開にまだ心臓がばくばく音を立ててる。

「何でいるの!?」
「何でって、あれからもう2軒行って、ちょーど帰るとこだよ」
「う、うちで延長しなかったのに、他の店行ったの!?」

助けてもらったのに、あまりにどぎまぎして、うまくお礼が言えない。

「お客さん、ひとり、減っちゃったじゃん」
そう言うと翔ちゃんは一瞬目を丸くして、
「天下の桃様が、あんなの客だなんて思ってないでしょ」
と言い、おかしそうに笑う。

「ぎゃ…逆上してストーカーされたりしたらどーすんの!」
「あーゆー奴は口だけで、びびったらもう何もしないよ。知ってるでしょ?」
「…」
「けど念のため、しばらくはちゃんと送り使って帰んなね。おじさんとの約束。」

そう言って翔ちゃんは私の頭にぽんと手を置く。

おじさん…って。

「落ち着いた?」
翔ちゃんはそのまま、私の手を引いてタクシー乗り場まで送ってくれた。

タクシーに乗り込む時、やっと素直に、小さな声で「ありがとう」とつぶやく。

翔ちゃんは、「どういたしまして、お姫様」と大袈裟におどけてみせた。

***

なんだかおかしい。

気づけば翔ちゃんのことばっかり考えてる。

くしゅっと笑った顔。
抱き寄せてくれた強い腕。
男らしい香水の香り。

だめだめ、男なんて好きになってもロクなことないんだから。

しかも既婚者!

営業自体控えなきゃいけないのに。


夜の仕事を始めた頃は、強引な色営で、よく奥さんにバレて、トラブルになっていた。
一度妊娠中の奥さんが血相を変えてお店に乗り込んできた時は、店長が必死にかばってくれたっけ。

悪いことした、なんて思ったことはなかった。
ひっかかる男の方が悪いんだもの。

ただ、ぼんやりと、こんなに奥さんに愛されてていいな、とは思っていた。

愛する家族がいるのに、それだけで十分なのに、何で男の人はそれ以上を求めるんだろう。


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