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天使の恋 〜桃〜
第4章 誕生日
誕生日当日。

太いお客さんの同伴から始まり、指名被りに次ぐ指名被りと、目まぐるしい忙しさだった。

出勤から4時間経って、やっとのこと合間を見つけて、ベランダに出て休憩する。

今夜は星が綺麗だ。

やるじゃん、私。

かわいいお嫁さんにも
キラキラ女子大生にも
キャリアウーマンにもなれなかったけど、
私は今ここにいる。

男の人は信じられないけど、それでもこうやって生きていけてる。

お母さん、私、20歳になったよ。



「桃、指名。一名様」
いつの間にか背後にいた店長に小突かれて、我に返った。

こんな時に感傷的になってどーすんの私。

次は誰よ、と気合を入れ直して思ってフロアに出る。



あの人が、立っていた。

手に、小さな花束を持って。

「奥さんは…大丈夫なの?」
「うん?ちゃんと"大切な人の誕生日祝い"って言ってきたから」

「大切な人…」
「桃ちゃんは俺のとっても大切な人だよ」

「…」

「誕生日、おめでとう」

極上の笑顔が向けられる。

じわっと涙がにじむ。

「化粧崩れるよー」
と言って髪をがしがしする。

「か、髪も崩れるっ」
と言い返して離れる。
何で、こんなことするの。

こんなことされたら、もう…。



その日、私は最後までいくつも指名が重なってほとんど席に着けなかったけど、翔ちゃんは閉店までいてくれた。

他のお客さんを早く帰して、隣にちょこんと座る。

店長がこっちを一瞥したけど、知らんぷり。

「翔ちゃん、お腹空かない?」
「うーん…」
「桃、お腹すいた。ご飯行こ、ご飯。」

翔ちゃんが明日仕事だって知ってる。

ましてや、奥さんが家で待ってることも。

でも、今日は帰りたくない。



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