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可奈さん
第3章 もっとヤバイ展開
明け方に降りだした雨は午後に止み、雲間からは青空が覗いていた。
歩道にできた浅い水溜まりを避けて歩き、近くの牛丼屋で遅い昼休みを過ごす。
「牛丼大盛り汁だくで」
「はいっ、カウンターさんに牛丼大盛り汁だく一丁!」
威勢のいい店員の声に気が滅入る。
木田はうまくやっているらしく、葉月ちゃんとの笑顔のツーショットを送信してきていた。
ユミはどうしているだろうか。
アドレスの消えたページを見つめ、電話番号も思い出せない駄目な俺。
「お待たせしましたー、こちら大盛り汁だくです」
トンと置かれた丼を見つめ、並にするべきだったと後悔した。
震える携帯を慌てて確認すると、「葉月ちゃんと夕飯も一緒に食うんだぜ」という幸せなひと言と笑顔のマーク。
いちいちうるさい奴だ。
同じように葉月ちゃんも、ユミに報告しているんだろうか。
ユミ、ごめんな。
歩道にできた浅い水溜まりを避けて歩き、近くの牛丼屋で遅い昼休みを過ごす。
「牛丼大盛り汁だくで」
「はいっ、カウンターさんに牛丼大盛り汁だく一丁!」
威勢のいい店員の声に気が滅入る。
木田はうまくやっているらしく、葉月ちゃんとの笑顔のツーショットを送信してきていた。
ユミはどうしているだろうか。
アドレスの消えたページを見つめ、電話番号も思い出せない駄目な俺。
「お待たせしましたー、こちら大盛り汁だくです」
トンと置かれた丼を見つめ、並にするべきだったと後悔した。
震える携帯を慌てて確認すると、「葉月ちゃんと夕飯も一緒に食うんだぜ」という幸せなひと言と笑顔のマーク。
いちいちうるさい奴だ。
同じように葉月ちゃんも、ユミに報告しているんだろうか。
ユミ、ごめんな。