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可奈さん
第4章 傘
バスタオルを首に掛け、傘をさして陽の落ちた外に出た。
雨は小雨に変わり、傘を叩く音も優しい。

さっきまで可奈さんを守る為に使ったつもりのこの傘が、彼女には辛い日の記憶として残ってしまうのだろうか。

もしかしたら雨の日も、もしかしたら俺の事さえ…

ユミを思った。


携帯のしつこい振動に気づいて出てみると、姉貴からだった。


「あ、タク?
あのさ、私、妊娠したの。アンタは来年おじさんだから」

「え…マジで?」

「そうよ、マジ」

「大丈夫なのか?
孝文さんと上手くいってんの?」

「ばかね、上手くいってるから妊娠したんじゃないの」

「まあそうだけど」

「たまには家に顔を出しなさいよ。子供が2人ともいなくなって母さん達寂しいんだから」

「気が向いたらね」

「まったく…」


携帯から洩れてきそうな大袈裟なため息が聞こえる。




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