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ながい愛
第1章 噂を信じちゃいけないよ
「俺さあ、見ちゃったんだよね。
希望ちゃんが、最終日の翌朝5時位に福ちゃんの部屋から出てくるのを」
「まじっすか?!まさかのバンド内不倫すか?」
「だって他にそんな時間に出てくる理由ってなくねぇ?」
俺は耳を疑った。
さっき打合せの休憩中でトイレの個室に入っていると、スタッフ達が喋っていた。
うちの愛する妻、希望(のぞみ)に限ってまさか。
あいつは俺しか男を知らない。
一方の福ちゃん、こと福永征人くんは、音大出身の長身、イケメンで、女扱いも巧い。ベースの腕も確かだ。
毒牙にかかってしまったのか。
「浩一、どうしたの?」
不安に駈られる俺に当の希望がやって来た。
今日はツアーのステージプランの打合せ。
「いやぁぁなんでもないよ」
正直、かなりショックだった。
希望が。福ちゃんと。セックスしたらしい。
文節が読点とごっちゃになるくらいの衝撃だ。
そういえば、最近、希望を抱いていない。
先々月、ロスでレコーディングして、先月希望が自分のユニットでツアーに行っていた。
俺たちが付き合って以来の長さのご無沙汰だ。
あんなに毎日のようにしていたのに、俺もそろそろ精力減退…?
いや、これからだぜぇ…?
打ち合わせはなんかショックすぎていまいちノリ切れなかった。
度々、
「大丈夫ですか?稲本さん?」
とスタッフから心配されるほどだ。
しかも今日の打ち合わせは、サポートメンバー含め、全体が参加だから、当然、福ちゃんも参加。
彼もいつものノリで俺に挨拶してきた。
こいつ、俺の希望と…。
完全な嫉妬だ。
俺が愛しぬいて育てた身体を…。
その怒りみたいなのもあった。
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