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ながい愛
第2章 真実はいつも
翌日、午後からのスタジオリハ。
今日は、レコーディングで希望が遅れてくる。
しかし、希望のマネージャーの祐樹さんは、衣装打ち合わせのため、先入り。
「稲本さん大丈夫ですか?昨日から様子おかしくないですか?」
祐樹さんの方から近付いてきた。
「言いにくいんだけど、訊きたいことがあるんだ」
俺は思い切っていった。
「なんですか、それ?私でよければ伺います」
「実は…」
「実は?」
「昨日、トイレ入ってたら、スタッフが、高野沙希の最終日の早朝、福ちゃんの部屋から希望が出てきたって話してて」
「え~?」
「俺、どうしたらいい、祐樹さん?」
泣きそうだ、俺。
「どうもこうも、稲本さんは希望ちゃんの旦那様なんだから、何も心配いらないですよ。
アタシの情報網で確認しますから。
今は、絶対に希望ちゃんを責めちゃだめですよ」
「わかった」
流石は元男性だけあって、女心も男心も理解が早い。
翌日、祐樹さんからLINEが来た。
「直接福永さんに問い質しました」と。
「確かに行為は行ったけれど、今、物凄く後悔してるって」
「新曲のアレンジ練り直しから、
酒が入ってそうなったそうです。
福永さんは元々希望ちゃんのファンだったし、いつもアレンジセンスにシンパシー感じて、つい悪魔出てきて、希望ちゃん押し倒したって」
衝撃の報告は、以上だった。
俺はどうしたらいいのだろう。
希望を許せるのだろうか。
今日は、レコーディングで希望が遅れてくる。
しかし、希望のマネージャーの祐樹さんは、衣装打ち合わせのため、先入り。
「稲本さん大丈夫ですか?昨日から様子おかしくないですか?」
祐樹さんの方から近付いてきた。
「言いにくいんだけど、訊きたいことがあるんだ」
俺は思い切っていった。
「なんですか、それ?私でよければ伺います」
「実は…」
「実は?」
「昨日、トイレ入ってたら、スタッフが、高野沙希の最終日の早朝、福ちゃんの部屋から希望が出てきたって話してて」
「え~?」
「俺、どうしたらいい、祐樹さん?」
泣きそうだ、俺。
「どうもこうも、稲本さんは希望ちゃんの旦那様なんだから、何も心配いらないですよ。
アタシの情報網で確認しますから。
今は、絶対に希望ちゃんを責めちゃだめですよ」
「わかった」
流石は元男性だけあって、女心も男心も理解が早い。
翌日、祐樹さんからLINEが来た。
「直接福永さんに問い質しました」と。
「確かに行為は行ったけれど、今、物凄く後悔してるって」
「新曲のアレンジ練り直しから、
酒が入ってそうなったそうです。
福永さんは元々希望ちゃんのファンだったし、いつもアレンジセンスにシンパシー感じて、つい悪魔出てきて、希望ちゃん押し倒したって」
衝撃の報告は、以上だった。
俺はどうしたらいいのだろう。
希望を許せるのだろうか。