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甘いだけの嘘ならいらない
第9章 ただその刹那のためだけに


会社のビルのエントランスで鉢合わせた翔に、英士くんは見るからに敵意を剥き出しにした瞳といつわりの笑顔を向けて、牽制するようにあたしの手を繋ぐ。


あたしはいたたまれなさに一瞬、翔に振り向いた。


「あ、あの…北条部長、」

「…理紗。行くよ」

「……北条部長、お疲れさまでした…」

「ああ。気をつけて帰れよ、雛月」


翔は複雑そうに唇を歪めて、物言いたげな視線を逸らし、それだけを言って、ぎこちない笑みを浮かべる。


事情を知らない他人が見たら、疑問にも思わないのかもしれない、その雰囲気に、あたしは胸が痛んだ。


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