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甘いだけの嘘ならいらない
第10章 泣き虫な君には甘いだけの嘘を


息苦しそうに零れる吐息に煽られて、身体が熱っていくと、止まれなくてキスを繰り返す。


「っ、ふ…ぅ……ん……」


理紗の甘い声にぞくりとした。


涙目になって、俺のシャツをぎゅっと握って、それでも拒むことなく必死で俺のキスを受け入れる。


そんな理紗が可愛くてたまらなくて、唇を離すと、片手で頭上に手を押さえて、もう片方の手でブラウスのボタンを外した。


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