パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 背徳の恋

北条部長の舌が咥内に忍んできて、惑うあたしの舌を絡めとる。


抱きよせられた身体を押し返そうと、部長の胸元に両手をつくと、その手を引かれて背中に回される。


「……っ、や…」


ほんの一瞬だけ、離れた唇に安堵する間もなく、さっきよりもずっと深く、とろけるようなキスに溺れる。


唾液が絡まりついて、唇の端から零れて顎に伝っていくうちに、骨ばった男らしい指先に、ゆっくりと首筋をなぞられた。


「んん……っ…」


濡れた口内に這う舌先が、吸ったり撫でたり、深く押し込められたりしていくうちに、身体から力は抜けきって、北条部長に寄りかかってしまっていた。


頭が真っ白で、与えられるキスに、快感の海に沈められていく。


呼吸が赦されたときには、瞳は涙に濡れて、身体は熱りきって、どうしようもなく触れてほしかった。