この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘いだけの嘘ならいらない
第3章 背徳の恋


「っ……ふ、あ…」

「可愛い。そんな色っぽい顔、他の男に見せていいのか?」

「いや……み、ないで…」

「もう手遅れだ。瞼を閉じても思い描ける」

「北条、部長……」

「だめ。帰さない」


あたしは見るも見事に酔いつぶされていて、北条部長の瞳は熱っぽくあたしをみつめていた。


帰らなきゃ、そう思うのに、それは不実行のままに終わっていく。


北条部長に触れられたい、そう願う心の方が、大きくなって。


あたしは取り返しのつかないことをしようとしてるのに、欲に抗うことができない自分が情けなかった。


「…出ようか。少し酔いを冷まさないとな」


北条部長はレジでスマートにお会計を済ませて、ひとりで歩けなくなったあたしを抱きよせて支えながら歩く。


瞳に映る景色はぼやけていて、どこか知らない遠い異国に来たような錯覚にとらわれる。


歩いている道がどこだったか、どれくらい歩いたのか、思い出せなくて、気づいたらタクシーの車内で夢見心地にふわふわと意識が微睡み始めていた。


/197ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ