この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘いだけの嘘ならいらない
第3章 背徳の恋
さっきよりもずっとふくらんで硬くなった彼自身を、どうにか受け止めているけど、今にも意識をなくしてしまいそうになってる。
時間の感覚がなくて、感じすぎて、苦しい。
後ろから攻められる体位は深く絡みついて気持ちいいけど、顔がみたくて、さみしくて。
ぽたぽたと溢れる涙が、静かにシーツを濡らしていった。
「理紗…っ、……は…」
「あ…っ、あ……」
翔は苦しそうに息を零して、抜け出した熱芯をあたしのお尻に押しあてて欲を吐き出した。
ただ、しろくてあたたかい熱に、心まで染められて、あたしはゆっくりと瞼を伏せる。
夢みたいに儚くて、でも身体の気だるさにこれが夢なんかじゃないんだって、思い知らされながら、あたしは余韻に浸った。
英士くんからの着信が鬼のように履歴を埋め尽くしていくのを、知らないままに。