この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘いだけの嘘ならいらない
第5章 優しさだけのアイロニー


バスルームに入ると、熱いシャワーで身体を濡らしていく。


翔に触れられた身体の熱が、まだ残っているような気がして、恥ずかしさにぎゅっと自分の身体を自分で抱きしめる。


英士くんと出逢って、恋をして、ずっと彼だけのものだった、あたしの身体は、彼以外の温もりを知ってしまった。


「……英士くん…」


意識せずに零れた声は、微かにふるえて、水音にかき消される。


キスだけで、こんなに肌が熱って……

足の間にそっと触れた指先は、お湯ではない滑らかなものが絡みついて、ちいさくため息を吐く。


タオルで泡立てたボディーソープを肌にのせて滑らせて、柔らかな香りに包まれる。


身体を洗ってもあたしの罪が消えるわけではないのに、少しだけ救われたような思いがした。


泡を流して、ゆったりとバスタブに漬かると、肩まで身体を沈める。


お風呂は昔から好きで、いつもわりと長く浸かっていられるのに、今日はなんだかすぐに肌が熱ってしまって、10分もすれば頭がくらくらとしてきた。


ふらつく身体でバスルームを出ると、バスタオルで身体に残った水滴を拭っていく。


着替えを済ませてリビングに戻ると、料理をしていた英士くんがキッチンから振り返って、目を丸くした。


/197ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ