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甘いだけの嘘ならいらない
第6章 騙されてあげる、それは君が好きだから
「理紗……」
「ん…」
「俺といる時間より、友達との映画が優先なの?俺は、奏多との飲みより理紗が大事だって、思ってるのに」
「っ、英士く…」
「俺、まだ理紗の中で一番になりきれてなかったのかな。絶対、理紗にとっての一番は俺だって思ってたのに」
耳元から唇を離さずに、英士くんはあたしの服を脱がすと、露になった胸のふくらみに指先を這わせて、触れるか触れないかの優しい指の動きで、硬くなっていた蕾を掠める。
「はっ、ん……」
「触って欲しい……?」
ひどく優しい声音と相反して、いじわるな指先。
まるく、しっかりとふくらんだ蕾に、今すぐ触れて、擦りあげて欲しいのに、ちいさく頷いたあたしに笑みを見せただけで、指は離れていく。
「えいし、く……」
「触ってあげない。理紗が自分で触るのもだめだよ」
耳元から離れると、毛布を剥がして、今度は首筋に顔を埋める。
ちくりと弱い痛みが走って、その次は鎖骨の下、またその次は胸のふくらみの下の方に、微かな痛みを残しながら、英士くんは腰まで降りてくる。